「私の身体、どうですか?」
- 8月27日
- 読了時間: 3分

施術をしていると、よく聞かれる言葉があります。
「私の身体、どうですか?」
もちろん、施術をする側から見て感じたことを、お伝えすることはできます。
でも、その言葉を聞くたびに
私は少し立ち止まります。
自分の身体のことを
自分で感じるより先に
誰かに答えを教えてもらおうとする。
そんなことって、意外と多いのかもしれません。
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自分の身体より、人の答えを優先する
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施術中や、施術の後に
「今、どう感じますか?」
とお伺いすることがあります。
すると、
「先生はどう思いますか?」
と、まず私の答えを聞きたがる方がいます。
中には、
(私にもその傾向がありますが)
「先生は、どう答えてほしいんだろう?」
と頭で考えて、自分が感じていることではなく、施術者が求めていそうな答えを探してくれる人もいます。
施術を受けているときにも、
「次はこちらを向くのかな」
「こう動いたほうが、先生はやりやすいかな」
と、こちらの意図を予測して、無意識に身体を動かしてくれることもあります。

きっとそういう方たちはとても優しくて、
何かを決めるときも、
「私はどうしたい?」
より、
「この人が喜ぶには、どうしたらいいかな?」
を優先してきたのかもしれない。
そうした普段の在り方が、身体にも表れているように感じることがあります。
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私も、人に答えを聞きたかった
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でも、これは私自身にも覚えがあります。
昔の私は、自分の身体に対して、ずいぶん人任せでした。
「私の身体では、今何が起きているんだろう?」
と自分に尋ねるより、
「私をどうにかしてください」
と、人に答えを委ねていた。
自分と向き合うことが難しくて、人から答えを聞きたがっていたんです。
だから、
「もっと自分の身体を感じましょう」
と言われても、簡単にはできないことも、よくわかります。
頭ではわかっていても、自分の身体を感じること自体が難しい人もいると思います。
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触れてもらうことで、気づけることがある
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だから私は、人に触れてもらう時間には、意味があると思っています。
身体に手を当ててもらう。
手の温かさを感じる。
呼吸が少しずつ深くなる。
いつの間にか入っていた力が、ゆるんでいく。
そうした変化を感じる中で、
「あ、私、こんなに力を入れていたんだ」
「ここは温かいんだ」
「本当は、少し苦しかったんだ」
と、自分の身体に気づくことがあります。
誰かに答えを教えてもらうのではなく、触れてもらうことで、自分で感じられるようになる。
私は、それも施術の大切な役割だと思っています。
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その人が、自分の身体に戻っていく時間
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セラピストが、その人の身体を変えるわけではありません。
相手を変えようとするのではなく、その人自身が自分の身体を感じ、そこから自然に変わっていく。
その力を信頼して、その人が自分の身体に戻っていく時間を、そばで支える。
今の私にとって「寄り添う」とは、そういうことかもしれません。
きっとこれからも、女性たちの身体に触れながら、その意味を探し続けていくと思います。
あなたは最近、自分の身体に、
「今どう感じる?」
と聞いたことはありますか?
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