どうしても、台本が書けなかった。

先日、
セラピストが集まるイベント
「セラピストフェス」に登壇・出展させて頂きました。
私は30分のワークショップを担当し、
別に設けられた
子宮バランスセラピーの体験ブースでは、
3人の卒業生が体験施術を届けました。
この、たった30分の
ワークショップをつくるために、
私は約3か月以上かけて準備をしてきました。
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「不本意なんだ」と気づいた
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最初に考えていたのは、
まったく違う内容でした。
短い時間でも変化がわかりやすく、
参加した人が翌日から施術に使えるような、
子宮ケアの知識や技術を持ち帰ってもらう。
そんなワークショップを考えていました。
登壇者の顔ぶれを見たとき、
「すごい人ばっかり。どうしよう」
と焦りました。
私だけ「つまらない内容だった」
と思われたくない。
そんな焦りとプレッシャーから、
わかりやすくて役に立つものを
伝えなければ、
と思っていたのかもしれません。
でも、
いざ台本を書こうとすると、
どうしても手が止まりました。
予定表に何度も
「ワークショップの台本作成」と入れて、
それでも手を付けられない。
最初は、
また私の悪い癖が出ているのかな
と思いました。
でも、
どうして、こんなに書きたくないんだろう。
そう思って自分に聞いてみたとき、
「不本意なんだ」
ということに気づきました。
知識や技術が大切ではないから
ではありません。
ただ、
それだけを伝えて終わることが、
私には不本意だったのだと思います。
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本当に伝えたかったこと
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私が本当に伝えたかったのは、
受け手が、
自分自身を感じられる状況を
どうつくるか。
ということでした。
施術の場に入ると、
私たちはつい、
「ここを緩めよう」
「変化を出そう」
「何かをしてあげよう」
とします。
でも、
何かを「しよう」とした瞬間に、
そこには「する人」と「される人」が
生まれます。
その前に、ただ触れてみる。
相手の身体を感じながら、
自分の手や呼吸も感じてみる。
そして、
触れられている人にも、
自分の呼吸や温かさ、
お腹の柔らかさを感じてもらう。
女性が自分の身体へ意識を戻し、
自分自身を大切な存在として
感じられる場と時間をつくること。
そのために、
セラピストとしてどう在るのか。
どんなふうに相手へ触れるのか。
それが、私の伝えたいことでした。
これに気づいたとき、
ほかの講座とは少し違っても、
むしろ、
たくさんのセラピストが
集まる場だからこそ、
このテーマを伝えてみたいと
思いました。
そして、
ワークショップの内容を
大きく変えました。
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十分に伝えられなかった
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正直に言うと、
当日のワークショップで
大きな反応があったわけでは
ありません。
私自身も、思っていたほど
伝えられなかった気がして、
悔しさが残りました。
セラピストが
何かを学ぼうとするとき、
どうしても新しい知識や、
すぐに使える技術に
目が向きやすくなります。
教える側も、参加した人に
満足してもらいたいと思うほど、
わかりやすく、役に立ち、
変化の見えるものを渡そうとします。
私自身も、最初はそうでした。
「相手に寄り添うこと」
「その人自身を大切にすること」
こうした言葉は、
決して新しいものではありません。
多くのセラピストが知っていて、
大切だと感じていることだと思います。
でも、知っていることと、
それが実際の触れ方に表れていることは、
同じではありません。
学ぶときにも、施術をするときにも、
知識や技術、わかりやすい結果が先に立つと、
大切だとわかっていることほど、
その後ろへ隠れてしまうことがあります。
誰も知らない特別なことではない。
だからこそ、
言葉だけではなく、
実際の触れ方として伝えるのは難しい。
今回、その難しさをあらためて感じました。
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卒業生の中で育っていたもの
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その一方で、SpaWatの体験ブースでは、3人の卒業生が、体験に来てくださった方に施術をしていました。
その対応は本当に温かく、安心して身体を預けられるような信頼感がありました。
短い施術の中でも、自分の子宮を感じた方たちの表情が、少しずつ柔らかくなっていきます。

ワークショップでは、うまく言葉にできなかったかもしれない。
でも、私が伝えてきたかったものが、卒業生たちの触れ方の中に育っているように感じました。
私自身も、依頼してくださった二人に施術をしました。
施術をしながら、
「今、どんな感じがしますか?」
と聞いてみると、最初は少し戸惑っていた方から、
「子宮を感じます」
「温かいです」
「柔らかいです」
と、自分の身体についての言葉が少しずつ出てきました。
後日、その中のお一人がInstagramに、こんな言葉を書いてくださいました。
「私の子宮……ちゃんと意識したことなかったけど、やっぱり大事な存在なんだなと、しぇり先生の施術を受けて気づかされました。」
その言葉を読んだとき、
やっぱり、私が伝えていきたいのはこういうことなんだ。
あらためて、そう思いました。
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目の前の要望の、その奥へ
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今回のワークショップで、私が伝えたかったことを十分に届けられたとは思っていません。
どうすれば伝わるのか、今もまだ考えている途中です。
それでも、このテーマを選び、実際にやってみてよかったと思っています。
知識や技術を求める気持ちに応えることも、もちろん大切です。
でも、目の前に表れている要望に応えるだけではなく、その奥にある、その人にとって本当に大切なことにも目を向けていく。
それは、施術をするときだけでなく、誰かに伝える立場になったときにも、忘れたくないことです。
そんなセラピストとしてのあり方を、私自身も大切にしながら、これからも伝えていきたいと思います。

明日のメルマガでは、
「なぜ、しぇりさんの施術では涙が出るんですか?」
と聞かれたことをきっかけに、これまでの自分の施術を振り返ります。
涙が出る施術は、本当に良い施術なのでしょうか。
今の私が考えていることを、もう少し深く書きたいと思います。
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